京石ヒストリー

 

当社は、1935年(昭和10年)に保温・保冷・断熱の工事会社としてスタートいたしました。省エネ時代到来を見通した将来性ある業種でしたが、残念ながら大手の下請け業者で、労すれど充分な利益が残らない状態が長く続いておりました。1978年(昭和53年)、先代が不慮の事故で他界し突然3代目として会社を引き継ぐことに。私が入社2年目、本社社屋全焼から3年目のことでした。まさにマイナスからのスタートで、父の残してくれた人脈を頼りに、なんとか船出するというものでした。しかし、このピンチを機に同族会社から脱し、粘り強く大手家電メーカーへの試作営業を重ね、産業機器の製造業にもフィールドを拡げることができました。
1983年(昭和58年)、京都府久御山町に国内初の工場を建設。翌年には草津工場でアルミ管事業を始動させました。社長就任後約7年で年商10億円を越えるまでに。主力であるカーエアコン用アルミ配管加工も軌道にのり、さらなる飛躍を思い描いていた矢先、受注先のフルモデルチェンジで失注。いままで積み上げたものがゼロになるピンチにみまわれます。そのとき手を差しのべていただいたのも、同じくお得意先や仕入れ先、人の繋がりの有り難さを再認識することとなりました。
家業である保温・保冷・断熱の工事は粛々と進めながら、製造の拠点を海外にも設けることを決意。1985年(昭和60年)の台湾を皮切りに、マレーシア、タイ、中国、香港と海外ネットワークを構築し、今では東南アジア全域に10社以上の拠点を有し、グループ全従業員の80%以上が外国籍で積極的に活動しています。先見性・合理性・スピードをモットーにピンチはチャンスと捉え、早い時期に海外進出したことが良い結果をもたらしました。

長きに渡る海外での事業展開は、各国での信頼と実績を築き、アジア各地への輸出入をはじめ、新たに海外進出されるお客さまへ万全の業務支援を展開しています。 営業・製造・工事の3部門は、相互にシナジーを発揮し、時代に合わせて注力をシフトさせることで、めまぐるしく変化するビジネス動向に対応してきました。

製造部門のボーダレスな競争力を象徴するカーエアコン用アルミ管・ホース管生産累計が2012年には1億本を達成しました。営業部門の時代の先を読む提案力で、今後期待される宇宙開発や医療関連分野にも事業を拡げ、未来に必要な産業の発展に貢献することが私たちの使命です。